少子高齢化が進む中で、介護についてこれまで以上に問題が出てきていることを知っているだろうか。介護というのは想像している以上に重労働であり、相手が痴呆のはじまった高齢者であると、肉体的だけではなく精神的にも辛いものがある。それゆえ若者のなり手が少なく、就職しても離職してしまう人が多い現状なのだ。
それゆえ今は中高年の介護士がメインであるのだが、これについても問題がないわけではなく、かなり厄介なものがあることを知っておかなければならない。それは、中高年といっても年齢の幅が広いことがあげられて、昭和の時代なら初老と呼ばれた年齢も含まれていること、そして大きなポイントは本人を含めて元気だと思っていても実際は体にガタがきていることが多いことがあげられる。
年を取れば身体機能が衰えてくるのは当然のことで、そして介護というのは十分に肉体労働なのである。家族の面倒を見ているだけでもぎっくり腰になることも多く、仕事としているため介護のプロであるとはいえ、そうならない保証はないのである。
介護の仕事は健康がもっとも重要となり、そのことから中高年が現場で勤め続けるには常に自身の健康にも気を遣っておかなければならない。技術開発が進んでこれまでよりもさまざまな面で楽になってきているのだが、それが普及するのはまだ少し先の話しであり、今すぐにどうこうなることではない。それゆえ介護士は介護する相手もそうだが、自分自身の体調を気遣うのも必要になるのである。
だがしっかりと健康に気を遣い、体力面でも問題ないのであれば、中高年でも活躍できる仕事だろう。