若者なら介護系の専門学校に通うことで、有用な資格を取得することができる。ただ、介護の仕事に就きたいと考える中高年の中には、若者に混じって専門学校で勉強するのは少し敬遠したいと思う人もいるのではないだろうか。こうした人たちは、何とか専門学校に行かずに取得できる資格を見つけなくてはならないだろう。
ただ、最近は介護業界の制度も変わってきていて、講習だけで取得可能な資格も出てきている。たとえば、介護職員初任者研修というものがその代表例である。
これは、100時間程度の講習を受ければ取得できる介護士の基本的な資格だ。まずはこれを取得して、介護士としての道がスタートすると言っても過言ではない。この資格があれば、未経験者でも介護事業所に就職をすることができる。すべての資格の基礎となるものなので、早いうちに取得しておくのが望ましい。なぜなら、100時間もの講習が必要なので、取得までに半年前後はかかるのが普通だからだ。
この資格があれば、あとは現場で実務経験を積むことで、社会福祉士や介護福祉士にもなることができる。一度も専門学校に通わずに最終的には相談員やケアマネジャーになることができるので、専門学校にあまり通いたくない人は安心できるだろう。
介護の世界は経験で取れる資格も変わってくるので、まずは飛び込んでみるのが一番だ。経験さえ積んでおけば、何とかなる世界だといえる。今後は待遇面での改善も期待できるの。介護は人のためになる仕事なのでやりがいもあるだろう。誰かの役に立ちたいという人にうってつけの仕事だ。